前立腺癌とは?

男性特有の癌で、前立腺から癌が発生すると前立腺癌になります。前立腺癌の発生には男性ホルモンが深く関係しており、年をとることによるホルモンバランスの崩れが影響していると考えられています。

前立腺癌について

癌のひとつである前立腺癌。前立腺は男性にのみある器官ですので、前立腺癌も男性特有の病気です。

前立腺は膀胱の下にあり、尿道の一部を囲むようにしてある、栗のような形をした器官です。主なはたらきとして、精液の3分の1をしめている前立腺液を作り出しています。前立腺液は精子が運動するための栄養となったり、精子を保護する役目の液体といわれています。

前立腺は内腺と外腺からなりたっています。内腺の中心には尿を排泄するための尿道が通っています。外腺は内腺をつつむように位置します。

前立腺から癌が発生すると前立腺癌になります。前立腺癌の発生には男性ホルモンが深く関係しており、年をとることによるホルモンバランスの崩れが影響していると考えられています。

前立腺癌の多くは外腺から発生します。前立腺癌の進行は、とてもゆっくりなため、早期発見ができれば体に大きな負担をかけることなく治療することが可能です。時には、前立腺癌が見つかっても、何もせずに様子を観察する場合もあります。

海外では、前立腺癌は男性の癌のなかで1番多いといわれています。日本では、男性の癌の中で死亡数は9番目ぐらいと多くはありませんが、生活習慣の変化により、前立腺癌患者が急激に増えています。

前立腺癌は比較的高齢者に発見されます。40歳代から前立腺癌の危険性が増していき、50歳から前立腺癌患者が多くなってきます。

前立腺癌イメージ

前立腺癌の原因

前立腺癌の発症の原因は、まだまだ分っていないのが現状です。そのため、効果的な癌予防も明らかになっていません。

ですが、前立腺癌患者の生活を調査することにより、いくつかの危険因子が分ってきました。これらの危険因子を控えることにより、前立腺癌になりにくくなるのではと考えられています。

前立腺癌の危険因子として、まずあげられるのが肥満です。脂肪を多く摂取すると、前立腺癌のリスクが高まります。

前立腺癌は日本人には患者の少ない病気とされてきました。ですが、食生活の欧米化により、脂肪を多くとる機会が増え、日本人にも前立腺癌患者が増えてきました。このことにより、高脂肪の食事は前立腺癌のリスクとなると考えられています。

一般的に癌の要因とされている喫煙と飲酒ですが、前立腺癌にかぎっては、関係が明らかにされていません。ですが、これは前立腺癌に限ったことであり、ほかの癌の原因となる喫煙と飲酒は控えることが賢明です。

遺伝も前立腺癌の危険因子です。若年での前立腺癌では、血縁による遺伝が関連している場合があります。自分の身近に前立腺癌患者がいる場合は、注意が必要です。

正常な前立腺は、男性ホルモンであるテストステロンによって機能しています。テストステロンはホルモンバランスを整えたり、筋肉の増強や運動能力の強化など、必要不可欠なものです。ですが、このテストステロンが作られることにより、前立腺癌は増殖し、広がってしまうことになります。

前立腺癌の遺伝

癌という病気で、気がかりなものの1つに遺伝性があります。遺伝は自分で防ぐことができない要因なので、癌にどの程度影響があるのが、とても気になる事柄です。癌は遺伝するとよく言われていますが、前立腺癌と遺伝の関連は、どのようになっているのでしょうか?

結果からお知らせしますと、前立腺癌には遺伝による危険因子があるというのが定説となっています。前立腺癌と遺伝要因との関係は、父親が前立腺癌患者だった場合、自身に前立腺癌が発症するリスクは1.6〜3.7倍になります。兄弟に前立腺癌患者がいた場合では、2.5〜3倍です。父親、兄弟、または息子の、どちらかに前立腺癌患者の場合では、2.3〜8.8倍になります。

親族に前立腺癌患者が多くなれば多くなるほど、前立腺癌への危険は増してきます。前立腺癌の家族暦は、重要なリスクファクターといえます。

癌というと、喫煙と飲酒が深く関与しています。ですが、前立腺癌は喫煙と飲酒との関連性が低いといわれています。そのぶん、前立腺癌は遺伝に注意することが必要となってきます。前立腺癌の検診は、採血による血液検査のみの場合もありますので、前立腺癌の危険を自覚して、定期的に検診を受けることが重要です。

前立腺癌は、ほかの器官の癌と比べてみると、進行が遅いことが特徴です。そのため、ホルモンによる治療が、とても有効になっています。早期に発見できれば、手術の必要はありません。また、前立腺癌は命に関係がないものもありますので、まったく治療が必要ない、無治療の場合もあります。

前立腺癌の予防

前立腺癌をはじめ、癌の予防には生活習慣の改善が重要になります。そのなかでも、食生活の見直しは、とても大切になってきます。前立腺癌の原因の1つに、脂肪の過剰な摂取による肥満があるからです。

食生活の欧米化により、日本人も高カロリー高脂肪の食事をする機会が多くなりました。それに伴い、日本でも前立腺癌患者が増加してきています。食生活が前立腺癌の要因となるなら、それを改善することで、前立腺癌を防ぐことが可能です。

食物繊維を意識してとるようにしましょう。野菜、果物、豆、海藻などに食物繊維は多く含まれています。食物繊維は体の中に消化吸収されない成分で、粗繊維といわれています。

食物繊維は消化器官を掃除するはたらきがあり、発癌性のある化学物質をとりのぞいたり、血液中のコレステロールの量を減らしてくれる効果があります。

前立腺癌の場合、特に注目したい食材はトマトと大豆です。トマトなどに含まれているリコピンと、大豆などに含まれているイソフラボンは、前立腺癌のリスクを下げることがわかってきました。

癌の大きな原因とされている喫煙と飲酒ですが、前立腺癌では関係が明らかとされていません。ですが、タバコを吸うことや、お酒と多量に摂取することが体に悪いことは明確です。また、この2つは他の癌の危険因子とされているので、控えることが賢明です。

これらに加え、規則正しい生活が必要になります。強いストレスや睡眠の不足は心身とも大きな負担になります。

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